アニマルウェルフェアに配慮した採卵鶏の行動様式に関する研究 | 下中記念財団

「平和」という木に 「教育」という水を

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鹿児島県立市来農芸高等学校 草水博己

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アニマルウェルフェアに配慮した採卵鶏の行動様式に関する研究

Animal Welfare

第57回下中科学研究助成金取得者研究発表より

<h1>アニマルウェルフェアに配慮した採卵鶏の行動様式に関する研究</h1>

高校生でも手軽に取り組むことができ、今後の畜産業の振興と発展及び農業に係わる興味・関心を持たせ、家畜行動学の観点からも「平飼い養鶏における採卵鶏の行動様式の研究」を行い、今後我が国における「アニマルウェルフェア」の浸透と普及の一助となる研究を生徒の学習の中に取り入れるべく本研究に取り組んだ。


1.はじめに

鹿児島県は豚の飼育頭数全国1位、肉用牛・ブロイラー2位、採卵鶏3位の全国有数の畜産県である。本校でも教科農業の導入科目である「農業と環境」の授業の中で平飼い養鶏による飼育の学習を行い、生産された鶏卵は、「放し飼いたまご」として地元で人気商品となっている。一方、近年の畜産は、防疫強化や臭気対策など生産面以外の配慮が必要になっており、「アニマルウェルフェア」をめぐる国際的な動向に合わせ、農林水産省もこの考え方をふまえた飼養管理水準向上の普及に努めている。これまで採卵鶏の飼育様式は鶏体を最小容積の中で飼育する「ケージ飼い」が主流であったが、前述のアニマルウェルフェアの概念とは大きくかけ離れている。その中で「平飼い養鶏」が今後浸透していくことが大切であるが、ケージ飼いに比べてニワトリが自由に動き回れる一方で飼料代がかかる。個体管理が難しいなどの欠点もある。

そもそも、ニワトリはどこでどのような生活をしているのか? 養鶏に係わる諸研究はすでに多くの実績をあげているが、「平飼い養鶏」による見解は賛否が分かれる部分も多い。

そこで、高校生でも手軽に取り組むことができ、今後の畜産業の振興と発展及び農業に係わる興味・関心を持たせ、家畜行動学の観点からも「平飼い養鶏における採卵鶏の行動様式の研究」を行い、今後我が国における「アニマルウェルフェア」の浸透と普及の一助となる研究を生徒の学習の中に取り入れるべく本研究に取り組んだ。

なお、本試験においては本校生徒有志数名と共同で取り組んだ。また、データの検証等も同様に生徒からの意見を取り入れながら行っている。

※全文はこちらからPDFにて閲覧いただけます。

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