雅楽 | 下中記念財団

「平和」という木に 「教育」という水を

「平和」という木に 「教育」という水を

雅楽

Gagaku, the oldest form of classical music in Japan

宮内庁
式部職楽部が奏でる
1200年の伝統

舞楽「抜頭」より
舞楽「抜頭」より

雅楽とは何か?

古く中国から伝わる音楽で、天地や祖先をまつる古代の儀礼の宗教音楽として発達しました。日本では、神楽、大和舞などの日本固有の歌舞も発展しましたが、9世紀末までに中国や朝鮮などから伝来した舞と音楽が中心でした。これらは9世紀初めに整理・統合され、著しく日本風に改められました。中世以降は新しい創造活動は行われなくなりましたが、京都、大阪、奈良でそれぞれ伝統を保持し、明治維新後は宮内省雅楽局に移管され、今日に及んでいます。1955年に重要文化遺産、2009年には,ユネスコ無形文化遺産保護条約「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」にも記載されました。

当財団の取り組み

当財団では、宮内庁式部職楽部の協力を得て、故 小泉文夫教授(当時、東京芸術大学)の学術指導の下、1972年より16mmフィルムによる雅楽の映像記録に取り組んできました。これは後に、ECアーカイブズにも収録されました。1999年には、『雅楽シリーズ』第1期全6巻が完結。

1997年からは、新たなビデオ収録によるシリーズの制作にかかり、現在では、新しい演目も追加され、DVDの新セットとして販売しています。主に収録されている演目は、国風歌舞:「東遊」「久米舞」、催馬楽:「伊勢海」「更衣」、朗詠:「嘉辰」「紅葉」、唐楽:「太平楽一具」、高麗楽:「延喜楽」、管絃:「越殿楽」「抜頭」、舞楽:「抜頭」、雅楽器と雅楽譜、装束、唐楽:「陵王」、高麗楽:「納曽利」、管絃:「陪臚」、舞楽:「万歳楽」「林歌」「還城楽」などです。

高麗楽「延喜楽」より
高麗楽「延喜楽」より

詳細な情報をお求めの方は、以下のサイトをご覧ください。
東京シネマ新社
http://gagaku-dvd.net/

下中弥三郎 / 下中記念財団について

本財団は「教育」への貢献を目指し、科学研究や留学生を対象とした助成から、映像記録アーカイブや百科事典の情報基盤整備まで、幅広い活動を支援しています。そして「平和」の意思をアピールし続けることに、重要な使命を感じています。

最初に戻る
学習権は人類の生活権の一部である

下中弥三郎のことば