「平和」という木に 「教育」という水を

「平和」という木に 「教育」という水を

周南市立岐陽中学校 教諭 楊井 朋子

周南市立岐陽中学校 教諭 楊井 朋子

「デザイン思考」を取り入れた課題解決学習に実践を交えた取組み 〜デザインが街を変える、環境を変える、人の意識をかえる〜

Design Thinking

第60回下中科学研究助成金取得者研究発表より

<h1>「デザイン思考」を取り入れた課題解決学習に実践を交えた取組み 〜デザインが街を変える、環境を変える、人の意識をかえる〜</h1>

本研究は、プロのデザイナーとの連携・協働による美術科での学びを地元の商店街という実社会・実生活と関連付けることで、より実践的で創造的な問題解決を促す「デザイン思考」の育成が期待できると考えた。本校の美術の授業では、地域で活躍するプロのデザイナーや大学教授を招いて指導いただき、地域にあるものを題材とし、美術と社会をデザインで結びつける取組みを行っている。


1.はじめに

本校は、周南市の中心部に位置し、学校教育目標「人に優しく認め合い一人の社会人として自立する生徒の育成」を掲げ、全校生徒と教職員が、心一つに「輝く人」「輝くまち」「輝く学校」をめざして日々の教育活動に取り組んでいる。生徒は恵まれた環境と歴史・伝統に支えられた校風のもと、勉学はもちろん文化的・体育的活動にも積極的に取り組んでいる。

また、本校はコミュニティ・スクールとして10年目を迎え、毎年のべ2000人を超える生徒が、地域行事の運営や地域の清掃活動に参加し、地域貢献活動を行っている。さらに、令和元年度からは、「社会に開かれた教育課程」の実現に向け、学校・家庭・地域が連携・協働して行う地域連携授業(保護者、地域住民等が授業に参加し、生徒と議論や対話を行う授業)にも積極的に取り組んでいる。

令和2年度からは、美術科を中心に周南市で活躍するプロのデザイナーにも授業に参加・参画していただき、「デザイン思考」の育成に力を注いでいる。さらに、1年時は徳山動物園のピクトグラムの制作(ちゅうでん教育振興財団助成金より)、2年時は周南市の魅力を伝えるデザインでブックカバーの制作(周南市シティープロモーション課の協力)、本年度は、地元の商店街と連携し、包装紙のパッケージデザイン作成を通じて、生徒のデザイン力を育むとともに、デザインの力で街の活性化を生み出すプロジェクト・ベースド・ラーニング(3年生を対象とした「プロに学ぶデザイン思考」)に取り組む予定である。

本研究は、プロのデザイナーとの連携・協働による美術科での学びを地元の商店街という実社会・実生活と関連付けることで、より実践的で創造的な問題解決を促す「デザイン思考」の育成が期待できると考えた。

本校の美術の授業では、地域で活躍するプロのデザイナーや大学教授を招いて指導いただき、地域にあるものを題材とし、美術と社会をデザインで結びつける取組みを行っている。

私は、日頃から美術と社会を結びつける取組みをしてきたが、それを地域社会、生徒の双方にとって大きな意味のある活動にしたいと考えている。今まで授業で取り組んでいたことは、美術展覧会やコンクールに出品することを1つの目標としていたものが多かった。そのことに疑問を感じながらも授業で身につけさせたいことを必死に考え取り組んできた。数年前、「デザイン思考」を知り、これは、これからの社会を生き抜く生徒たちに身につけさせたい考え方だと実感し、それをさまざまな形で実践している。もちろんこの取組みは自分一人の力ではなく、授業をサポートしてくださる大学教授やデザイナーの方、地域の方々、地域の関係施設など、多くの人々の協力のおかげでできたことである。そして、この活動を続けていくことで、賛同し、支援してくださる方が徐々に増えていることを実感している。

※全文はこちらからPDFにて閲覧いただけます。

2022年(令和4年度)「下中科学研究助成金」関連情報
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