「平和」という木に 「教育」という水を

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北海道立教育研究所 主任研究研修主事 浅部 航太

北海道立教育研究所 主任研究研修主事 浅部 航太

研修転移を高める道徳科のオンライン型現職研修の在り方

Moral Education Online Training

第60回下中科学研究助成金取得者研究発表より

<h1>研修転移を高める道徳科のオンライン型現職研修の在り方</h1>

「新たな教師の学びの姿」の実現を図るために、教師の学びの中核となる現職研修のさらなる充実が求められている。本研究では、道徳科の指導力向上に向けた研修転移を促す現職研修を構想・実践することを目的とする。


1.問題の所在

「新たな教師の学びの姿」の実現を図るために、教師の学びの中核となる現職研修のさらなる充実が求められている。

しかし、文部科学省委託調査(2021)によると、現職研修の内容について「現場実務に役立つ内容が多いか」という質問に対し、肯定的な回答をした割合は45.8%であった。この結果は、現職研修で学んだことが、さほど教育現場で一般化され役立てられていないことを意味している。たとえ、受講者の研修に対する満足度が高くても、現場で役立てられない研修はよい研修とは言い難い。

この問題については、教育分野に限らず各分野で多くの研究がなされている。例えば、中原ら(2018)は「研修で学んだことが、仕事の現場で一般化され役立てられ、かつその効果が持続すること」を「研修転移」と定義する。この「研修転移」研究に着目し、その知見を適切に取り入れることで、現場実践に役立つ研修の実現につながる可能性がある。

加えて、「令和3年度 道徳教育実施状況調査 報告書」の結論部分には、今後の充実に向けた国の取組への示唆が次のように記されている。

・「考え、議論する道徳」への質的転換について一定の成果は見られるものの、コロナ禍における対面での研修や優れた授業実践を見る機会の減少、教材研究にかける時間の確保等が制約要因となっている状況もうかがえる。

・したがって、道徳教育の要としての道徳科のさらなる授業改善、教師の指導力の維持・向上やそのための研修機会等の充実は喫緊の課題である。

この記述から、優れた授業実践を見る機会の確保を含め、道徳科の授業改善や教師の指導力向上を目的とした研修の充実が求められていることが理解できる。そのため、道徳科指導に関する効果的な現職研修の在り方を検討することは、一定の意義があると言えよう。

以上、①研修転移を促す現職研修、②道徳科指導に関する効果的な現職研修の在り方を検討するという二つの問題意識を踏まえ、本研究では、道徳科の指導力向上に向けた研修転移を促す現職研修を構想・実践することを目的とする。

具体的には、都道府県の教育センターが主催する、現職教員向けの専門的な知識・技能に関する選択研修「『特別の教科道徳』指導力向上研修」(令和4年度実施)の研修内容及び年間スケジュールを構想し実践する。

※全文はこちらからPDFにて閲覧いただけます。

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