都市公園におけるヒキガエルの生態研究 ―身近な生物を題材とした探究活動と地域連携の実践― | 下中記念財団

「平和」という木に 「教育」という水を

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東京都立科学技術高等学校 佐藤 龍平

東京都立科学技術高等学校 佐藤 龍平

都市公園におけるヒキガエルの生態研究 ―身近な生物を題材とした探究活動と地域連携の実践―

Ecological research on toads

第61回下中科学研究助成金取得者研究発表より

<h1>都市公園におけるヒキガエルの生態研究 ―身近な生物を題材とした探究活動と地域連携の実践―</h1>

本研究では、都市部に位置する本校の近くにある、「都市公園」という決して自然度の高くない身近な環境において、生物を題材にした探究活動を推進することを目指している。


1.背景

東京都立科学技術高等学校(以下、本校)は、都内に2校のみの「科学技術科」を設置する理系高校であり、文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクールの指定を受けて理系教育の推進に力を注いでいる。本校は普通高校に比べて充実した専門施設を有し、課題研究を軸とした独自のカリキュラムを実施しており、非常に恵まれた研究環境にあるといえる。そのため、本校には、理科に興味関心が強い生徒が集まりやすい。一方で、そのような生徒の中でも、生物の“観察”をどのように“研究”に発展させて良いか分からないという声も多く、高校生の生物研究におけるテーマ設定の方法に課題があると感じていた。

筆者はこれまで、“体験的な学び”が生徒の探究活動を促進する上で重要であると考え、高等学校でのフィールドワークの推進を図ってきた。このような背景の下、この度、科学研究部の生徒の研究指導を担当することになり、これまでのフィールドワークの経験を活かしながら、生徒と共に身近な生物を題材にした生態調査を試みた。本研究では、都市部に位置する本校の近くにある、「都市公園」という決して自然度の高くない身近な環境において、生物を題材にした探究活動を推進することを目指している。さらに、こういった学校周辺の身近な生物の調査が、近隣の方々とのつながりを生み出し、高校生と地域社会との連携に発展することを意識した。

2.研究目的

本校(東京都江東区)から徒歩5分の位置にある猿江恩賜公園(以下、公園)は、周囲を住宅街に囲まれ、北部と南部が大きな道路で分断された都市公園である。テニスコートや野球場などが設置されており、来園客も多い。本研究でフィールドとした公園南部の池には、ウシガエルやアメリカザリガニ等の外来生物が多く生息しており、良好な環境とは言い難い。そのため、これまで生物調査はあまり行われていなかった。しかし、「意外にもヒキガエルが多い」という科学研究部の生徒の気づきから、ヒキガエルの生息数や行動パターン等の総合的な生態の調査を生徒が行い、「本公園になぜヒキガエルが多く生息しているのか」を明らかにすることを目的とした研究を行うこととなった。

以下のヒキガエル研究は、こういった背景の下、2022年4月から2023年7月にかけて科学研究部の生徒が行ったものである。

※全文はこちらからPDFにて閲覧いただけます。

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