中学校数学科においてプログラミングを通して行う作図指導 | 下中記念財団

「平和」という木に 「教育」という水を

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広島大学附属中・高等学校 將基面 裕介

広島大学附属中・高等学校 將基面 裕介

中学校数学科においてプログラミングを通して行う作図指導

Teaching with Programming Drawings

第61回下中科学研究助成金取得者研究発表より

<h1>中学校数学科においてプログラミングを通して行う作図指導</h1>

1人1台端末を活用することによって、振り返り考えを深める活動にかかる制約を解消できると考え、「1人1台端末を効果的に活用することで、生徒の主体的に学習に取り組む態度を育成することができる」と仮説を立てた。


1.研究の背景と目的

1-1.筆者のICTを活用した授業実践の成果と課題

筆者はこれまでに、数学について深く考えようとする力を育成するために、生徒が学習内容を評価・改善する活動を取り入れた授業実践を数多く行ってきた。これらの実践を通して、「課題の条件を変えて、振り返り考えを深める活動を充実させるためには、50分の授業では時間が足りないことや、新たな課題を見いだしたとしても、該当学年の内容では解決する手立てが無いなどの制約がある」という課題が明らかとなった。

文部科学省(2014)では、ICT活用の効果の1つに、「時間のかかる活動や、実際に体験することが困難な活動を疑似体験することで、短い時間でより具体的に学習内容を理解し、考えを深めることができる」ことを挙げている。このことから、1人1台端末を活用することによって、振り返り考えを深める活動にかかる制約を解消できると考え、「1人1台端末を効果的に活用することで、生徒の主体的に学習に取り組む態度を育成することができる」と仮説を立てた。

將基面(2023)において、「1人1台端末を効果的に活用することで、生徒の主体的に学習に取り組む態度を育成することができる」という仮説に対して、次の成果と課題が得られた。

【成果】
・課題が明確になり、目標を共有しやすくなる。
・時間や内容の制約がある程度解消され、新たな課題や疑問について考えることができるようになる。

【課題】
・日常的に1人1台端末を利用する経験が必要である。
・授業のねらいに適したソフトを選択し、その用い方を検討する必要がある。

※全文はこちらからPDFにて閲覧いただけます。

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