Trautz-Schorigin 反応のルミノール発光を使った食品中のポリフェノールの簡易検出法の開発 | 下中記念財団

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Trautz-Schorigin 反応のルミノール発光を使った食品中のポリフェノールの簡易検出法の開発

Simple Detection of Food Polyphenols Using Luminol Chemiluminescence

第63回下中科学研究助成金取得者研究発表より

<h1>Trautz-Schorigin 反応のルミノール発光を使った食品中のポリフェノールの簡易検出法の開発</h1>

食品中にはピロガロール系の化合物は限られるが、OH基を2個もつ化合物であれば幅広く存在する。いろいろな食品中のポリフェノールを簡単に検出する方法(通常の微量分析のHPLCを使わない簡易法)を開発したいと思った。

1.研究目的と背景

Trautz-Schorigin反応の二色発光

Trautz-Schorigin反応(過酸化水素とホルムアルデヒドとピロガロール)は二色発光として知られている。最初に一重項酸素1O2の赤色発光が起き、溶液の温度が約50℃以上になると、遅れてルミノールの青色発光が観察される。

Trautz-Schorigin反応によるルミノールの青色発光

青色発光はピロガロール、没食子酸などのOH基を隣どうし3個もつポリフェノールを使うと起きる。

ルミノールの一般的な発光反応は、ラジカルや触媒などがあると酸化され、励起状態になり基底状態に戻る時に青色発光する。

R6の発熱反応で溶液の温度が約50℃以上になり、ラジカルがあると、引き金を引かれ遅れて青色発光が起こる。

Trautz-Schorigin反応による1O2の赤色発光

1O2の赤色発光の反応機構と赤色発光の様子を以下に示す。この反応では、ピロガロールを溶かすためにKOHが加えられる。

※全文はこちらからPDFにて閲覧いただけます。

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