下中記念財団設立趣意書 | 下中記念財団

「平和」という木に 「教育」という水を

「平和」という木に 「教育」という水を

(1961年原文)

下中記念財団設立趣意書

THE SHIMONAKA MEMORIAL FOUNDATION PROSPECTUS

<h1>下中記念財団設立趣意書</h1>

世界の平和と日本の発展を祈願して東奔西走し、勲一等瑞宝章に叙せられた故下中彌三郎翁が、生涯の関心事としておりましたのは、教育と科学技術の振興でありました。世界の未来も日本国民の将来も、一つにこの点にかかっていると確信していたからでありました。財団法人日本生産教育協会、国際技術協会等を設立して、技術教育の普及、生産技術の発展に努力したばかりでなく、大工業事典、世界大百科事典等の発行に熱意をそそぎましたのも、翁のこの精神の具体化にほかなりません。

ここに翁の遺志を継承して、公益財団法人下中記念財団を設立しますのは、若き学徒のこころざす科学技術の研究を助成し、あるいは長年にわたって幾多の困難とたたかいながら研究を重ねつつある科学技術者を鼓舞助成することを願うからであります。今日科学技術助成のため有力な事業が相ついで実施されておりますが、欧米諸国の実情を見ますとき、なお幾多の部門、あるいは段階における研究助成が必要であることは申すまでもありません。本財団は、そうした気運醸成への努力をかたむけ、財団実力の充実とともに、逐次教育部面の顕彰助成をもはかり、もってわが国文化の発展に寄与せんとするものであります。

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下中弥三郎 / 下中記念財団について

本財団は「教育」への貢献を目指し、科学研究や留学生を対象とした助成から、映像記録アーカイブや百科事典の情報基盤整備まで、幅広い活動を支援しています。そして「平和」の意思をアピールし続けることに、重要な使命を感じています。

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